陰キャにはハードルが高いです。

こんばんは、苫小牧市のありのみ行政書士事務所です。

またまた、旅行業登録の話です。

私も、ビジネスパートナーも旅行業の実務経験というのはないので、

旅行業ってどうやって経営していくんだろう?と思って、中小企業診断士でもありながら、旅行業を経営されているという方が配信している「失敗しない旅行業 旅行会社起業塾」というYouTubeを見ていたんですよね。

配信している動画の中で「旅行会社の起業に行政書士は必要ない」というコンテンツがあり、行政書士に対してなかなか営業妨害だなと思うのですが(笑)、

ただ実際、旅行業協会に入会したり、旅行業登録申請したりする場合、

定款の事業目的に旅行業が入っていて、基準資産額もあり、有資格者がちゃんといるなどの旅行業開始に伴う基本的な要件を満たしていれば、書類の作成だけなら難しいものではありません。

書類作成に関しても旅行業協会の方がアドバイスくれますし(私は旅行業協会への入会希望理由を書くのに、「旅行業を営むため」と書いたら、旅行業協会へ入会しなくても供託すれば旅行業は出来るのだから、それ以外の理由を書くよう指導されました(笑))、

作成する事業計画書も決まったフォームがあり、運送業の資金計画書や外国籍の方の在留資格申請などに付ける事業計画書に比べれば難しくはないので、行政書士に依頼しなくとも自身で書類作成することは十分可能だと思います。

書類作成だけなら難しくないのですが、何が大変かというと、旅行業協会入会にあたって、旅行業協会会員2社から推薦をもらわないといけないからです。

北海道支部なら、北海道支部で3年以上の経歴がある正規会員さんから推薦をいただく必要があります(正規の会員じゃなくて、賛助会員というのもあるけれど、賛助会員からの推薦は×)。

もちろん、旅行業をしようとしている人の大半は、元々旅行会社に勤務経験があったり、観光バスを運営している事業者だったり、ホテルなどの宿泊施設関係だったり、何らかのバックグラウンドを持っている方なので、人脈があればその方に推薦を貰うので問題ないと思いますが、

私やビジネスパートナーのように北海道内でそういった人脈がないとなると、旅行業協会の方から渡された名簿をもとに推薦してくれそうな人を探すことになります( ;∀;)

ちなみに、あくまで推薦なので、連帯保証人とか身元保証人とかと違って、推薦してくださった方に何か迷惑がかかる仕組みではないそうです。

旅行業協会の方は、旅行業をしている人は感じいい人が多いから、頼まれて断る人はいないんじゃないかな~?という話でしたが、

行政書士としてロクに営業もしたことのない陰キャですので…

恐る恐る、苫小牧市内では目立つ色の観光バスを走らせていて古くから旅行業をされている方に突電。

その方は、「ああ、いいよ~ いつでもいらっしゃい」と言ってくださり、電話した翌日にはお伺いして推薦をいただくことができました。

私が生まれる前から旅行業登録されているので、こういう依頼には慣れていらっしゃるのか分からないですが、2時間ほど貴重なお話を聞かせていただくことも出来て、とてもありがたかったです。

2社目に電話をかけて、推薦を貰えないか相談したところ、「会ったこともない事業者で、旅行業の何をしようとしているのか事業計画も聞いていないのに推薦なんてできません」という回答でした。事前に挨拶に行っていたら推薦してくれたのかもしれないですが…。

最初に推薦をしていただいた方から、他に推薦していただけそうな方の名前を聞いていたので(自分の名前も出していいと言ってくださった)、3社目に突電したところ、こちらの会社からは最初に推薦していただいた方から名前が出たのであれば…と快く快諾してくださり、その日のうちに推薦の署名をいただけました( ;∀;)

ちなみに、この署名をしてくださった会社さんも旅行業協会に入会するときに推薦を断られたことがあると仰っていたので、一定数断る会社もあるんだな…という感じです。

他県の旅行業協会は最初から推薦してくれる人のリストを渡してくれるところもあるそうです。

北海道支部は推薦がもらえなかった場合は、入会面接のときに面接していただく方から推薦をもらうこともできるそうですが、2社ともの推薦がないと面接に来ていただく方を増やさないといけないし、面接官に対しても旅行業協会入会に対する心象が違うから、少なくとも1社からは自力で推薦をもらってきてね、とのこと。

旅行業協会に入会するときの書類と、北海道知事へ旅行業登録を申請するときの書類は基本的には同じものが多く、使いまわしが可能です。逆に旅行業協会の入会は銀行の残高証明書必要だけれど、北海道知事への登録のときはいらないですし。

逆に北海道への登録申請のみで使うのは、発券契約・海外手配業者との契約が確認できる契約書の写しが必要になり、先にそういった業者と契約を交わしておく必要があります(その契約を交わしに3月にネパールに行ってきた…色々あって本当に大変だった…)。

なので、そういった人脈があるという方であれば、書類作成は難しくないので行政書士は必要ないと思いますし、

もし、未経験から旅行業をやるということであれば、推薦してくれる人をご紹介できるなどの知見がある行政書士に依頼すべきではないかと思いました。

私も旅行業協会に入会して3年経てば推薦者になれますので、3年後も会社が生きていたらご相談くださいね(笑)

旅行業協会の方が言うには

・旅行業というのは手数料収入。国内線の航空券発券の手数料相場は1,000円ちょっと(実際にJTBは国内線の航空券発券手配のみはやめてしまったそう)。そんなに儲かる業種ではない(笑)

・儲かる業種ではないので、旅行業以外の業種を併せてされている方も多い。

・基本は旅行関係のバックグラウンドがある方が旅行業をするけれど、最近は私のような旅行業未経験者も増えてきた(地域おこし協力隊の方など)。

・旅行業は5年ごとの更新制で、更新するときにも基準資産額の要件を満たしている必要があり、それがとても難しい。コロナもあったので、基準資産額の要件を満たさなくて旅行業を廃業していく業者も多い。旅行業協会としても、書類の作成などは支援できても財務面では支援できないので…とのことでした。実際、弊社も旅行業の登録番号は960番(北海道)ですが、令和7年12月時点の北海道支部の名簿だと241社なので移り変わりを感じますね。

なので、旅行業に限らずですが、起業することより、事業を継続していくということの方がよっぽど難しいことかと!

推薦をいただくための電話をかけるだけで、寿命が縮んでしまうような陰キャですが、5年後も旅行業登録更新できるように頑張りたいと思います。

今回、電話をかけるために旅行業者の名簿を見ていると、

・ここ数年の会員事業所の社長の外国人率の高さ!一番多いのは中国人かと思いますが、どヨーロッパ系の名前や東南アジア系の名前も見かけますね。

・意外と?大学生協で旅行業登録しているところが多くて驚き!確かに大学生は時間を有効活用して色んなところに行くべきだとは思いますが…大学生協の職員さんで資格者要件を満たし続けるって中々大変じゃないのかしらん?

ちなみに母校の大学生協は旅行業登録はしていませんでした…旅行業登録している大学生協だったら、旭川まで推薦もらいに行ったんですが…(笑)

投稿者について

ありのみ行政書士事務所

北海道苫小牧市の行政書士です。
あなたのナシをアリ!に変えていきたい~というダサいキャッチコピーとともに、事業者様の記帳代行や補助金申請、許認可等に対応しています。
ホームページ初心者ですが、よろしくお願いいたします。

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