自作看板の作り方。

こんにちは。苫小牧市のありのみ行政書士事務所です。

9月に入り、まだまだ暑い日は続くのですが、少しずつ朝晩は肌寒くなってきて、秋の気配が感じられます。

以前のブログで玄関前に看板を設置して、看板の下には行政書士マークのモチーフでもあるコスモスの花を植えたことを書いたのですが、(7月も折り返しです。 – 苫小牧 ありのみ行政書士事務所 (arinomi-gyosei.com))、コスモスも秋桜と呼ばれるだけあり、だいぶ花が咲いてきました。

7月中旬と比べるとだいぶ大きくなって、花は咲いてるけど、電話番号見えないやん…

そういえば、以前ブログを書いたときは自宅の敷地だしと思って何も考えずに看板を設置したのですが、よくよく考えたら看板設置には許可が必要なんでした…。

行き当たりばったりで行動してて、本当にお前は行政書士なのか、と突っ込まれそうですが…(笑)


屋外に看板を設置するためには、国が制定した「屋外広告物法」を基準にルール化されており、それに加えて各自治体の条例によっても細かく規制されています。

また、看板を設置するエリアによっては、都市計画法や文化財保護法などが別の基準を設けていることがあり、都道府県知事への事前の届け出が必要な場合もありますし、地域ごとに異なる規則があることもあります。

ちなみに、北海道では、地域ごとに広告物の規制が異なり、札幌市、函館市、旭川市、小樽市、北広島市の一部地域などでは、それぞれの市の条例が適用されます。

それ以外の市町村は北海道の条例が適用され、屋外広告業の登録や屋外広告物の許可等に関しては、申請書等の提出先である当該広告物を表示又は設置する場所を所管する各(総合)振興局が担当となるのですが、その中でも事務権限を移譲している市町村もあるようで、その市町村の場合はその役場での対応となります。

北海道屋外広告物条例のあらまし(2024.1改訂).pdf (hokkaido.lg.jp)

苫小牧は事務権限が委譲されていないから、胆振総合振興局が管轄ですね。


看板を設置する場所が許可地域なのか禁止地域なのか、許可地域の中でもどの区分に該当するのかによって設置できる看板の大きさも異なってきますし、看板の種類によっても高さや面積が規定されています。

設置する看板の種類によっても、掲示の許可期間や申請にかかる金額が異なっています。

ちなみに、今回私が何も考えずに設置した看板は、自己の事務所又は営業所にその所在、名称、内容、商標又は販売する商品の名称若しくは内容を表示する「自家用広告物」に該当し、許可地域、禁止
地域、禁止物件でも許可を受けずに掲出できる広告物だそうです。

ただ、自家用広告物でも許可申請が必要になる大きさもありますので、注意が必要です。

もし、私が作った看板が自家用広告物ではないと仮定した場合、どういった要件に当てはまるかというと

・私が作成した看板はアルミ複合板で作成し、コンクリートブロックにセメントで足場を埋めているので、固定広告物に該当し、そのうち地上広告物( 木又は 金属等の 耐久性のある 材料を 使用して 作成され 、土地に 固定された 状態で 設置されたもの)に該当します。

・区域としては第2種中高層住居専用地域に該当するので、第3種許可地域に該当します。

・作成した地上広告物の面積は1.6562㎡、高さは165cmなので、第3種許可地域の規定の1面の表示面積=30㎡、表示面積の計=60㎡、高さ≦10mに収まります。

・許可申請にかかる費用は照明装置等のない固定広告物(3年以内)として、表示面積5㎡につき 1,300円の費用がかかることになります。

と言ったところでしょうか。

とりあえず、自作看板で、管理も自分でやらないといけないので、台風などで飛ばされたり、足場が折れて人に危害を与えたりしないように気を付けたいと思います。


自分のやることなすこと、法律違反していないか、意識しないといけないですね( 一一)

ちなみに看板を自作するのに使った材料は以下の通りです。

アルミ複合板はDCMではあまり見ないけど、コメリでは売っていて、ネットで買うより安いと思います(私は2,980円くらいで購入)。コメリでは1,820×910より大きいサイズも売ってました。

ワードなどで看板のデザインを決めて、ポスター印刷する。その文字を切り抜く。

切り抜いた文字の配置を工夫すれば、上記のアルミ複合板のサイズに対してA4 5枚のカッティングシートで事足りますが、送料別なら1枚ずつでの販売もしていますし、他の色を使ったりするなら調整してみてください。

私は実家で使われなくなっていた物干し竿の一部を看板の足場に転用しましたが、網のフェンスとかあればそういうところに設置してもいいと思う。

こちらも私は実家で使われていなかったコンクリートブロックを拝借。

コンクリートブロックの穴の中に物干し竿を入れて、セメントで固める。セメントはダイソーで購入して、4袋使ったけど(440円)、庭の補修とかでも使えるからホームセンターで買っても良かったかもしれない(ダイソーも取り扱い店舗少なく、苫小牧の端から端まで移動した)。

物干し竿とアルミ複合板は接着剤ではくっつかなかったので、スコッチテープで留めてます。アルミ複合板に綺麗に穴をあける自信がなかったけど、穴あけて結束バンドで留めるのもいいかもしれない。

アルミ複合板の裏に薄いビニール膜がはってあるので、ビニール膜の上からスコッチテープで留めると雨風がビニール膜のすきまに入ったときに看板が外れてきたので、ビニール膜は剥がしてからスコッチテープで留める方がよい。

当初5,000円くらいで設置したのに、ビニール膜がはがれて、スコッチテープを買い足したので、もう少し費用増えてます。それでも、業者に頼むよりは安いのかもしれないけれど、デザインを考えて、自分で看板の文字を切り抜く手間暇や、許認可とか色々考えるなら最初から業者に頼んでた方がトータルは安く済みそうな気がするので、よっぽどの暇人かこだわりがある人じゃないと看板作成は勧めないヨ。

私はよっぽどの暇人だったということで…。

どうか、看板業者さん、暇人の行政書士に看板設置の許認可の仕事ください!!(笑)

投稿者について

ありのみ行政書士事務所

令和6年5月1日に登録された北海道苫小牧市の行政書士です。
あなたのナシをアリ!に変えていきたい~というダサいキャッチコピーとともに、事業者様の記帳代行や補助金申請、許認可等に対応しています。
ホームページ初心者ですが、よろしくお願いいたします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA