こんばんは。苫小牧市のありのみ行政書士事務所です。
先月、行政書士会の新入会員向けの研修に行ったときに、相続分野をやりたいという会員さんが多かった印象ですが、思いのほか記帳代行に興味がある人もいてびっくり\(◎o◎)/!
自分の事業の経理処理や、取引先の記帳代行をするとなったときに、どの会計ソフトを使うか迷うと思います。
有料の会計ソフトを使えば、簿記を分かっていない人でもなんとなく記帳ができますし、
有料の会計ソフトは操作しやすいのは当たり前なので、今回は無料の会計ソフトを3種ご紹介します。
ただ、無料会計ソフトは簿記3級程度の知識がある前提なので、現金・預金の残高の合わせ方もわからない人はデータを吸い上げてくれる有料ソフトを使いましょうね。
①無料の会計ソフト「フリーウェイ」 (freeway-keiri.com)
③JDL IBEX出納帳Major – 記帳から決算まで!フルスペック無償版の会計ソフト
私は今、4事業者の記帳代行をやっていて、1社は会計事務所と繋がっている有料の会計ソフトを使っていますが、あとの3事業者は無料ソフトで乗り切っています。
①を個人事業主(免税)の美容業の記帳代行で使っています。
②の青色申告版を個人事業主(免税)の美容業の記帳代行で使っています。本当は同業者なので、同じ①を使って、勘定科目コードを統一したかったのですが、①はインストールタイプのため、1事業者しか対応していないようでした(ソフトの保存先を変えればいけたのかもしれないけど、不明)。
①は、複合仕訳に対応していないので、諸口勘定で処理していく必要があり、そこがネックなのと、勘定科目ごとに画面を閉じると最初の画面に都度戻ってしまう操作性の悪さがあります。
②は、メールアドレスでログインするタイプなので、メールアドレスさえあれば複数の事業者の分で使えますし、クラウドタイプなので、パソコン以外でもログインはできますが、タブレットやスマホからは入力はしんどいと思います(´-ω-`)
②の円簿会計(法人版)を法人(課税事業者)の記帳代行で使っています。ただ、ここの法人は現金出納帳だけの作成依頼というちょっと変わった依頼なので、円簿会計でもなんとかなっているけれど(むしろExcelでも良かった)、もし取引先が多く補助科目をたくさん作る事業者なら円簿会計ではキツイと思います。
また、②の青色申告版と法人版では、当然のことながら貸借対照表で使う勘定科目が異なるので、同じ勘定科目名であってもコードが違うので、それもキツイ。正直、現金とか普通預金、売上、仕入のような個人・法人共通科目についてはコードも同じにしてほしかったかな。
あと、現金や預金の出納帳の画面も月ごとの入力なので、他の月の入力分を見たいときの操作性だったり、出納帳の画面から複合仕訳を作れないめんどくささはある。
③は自分の事業の記帳に使っていますが、個人的には、正直③が一番使い勝手が良く、自分のしょぼい売上の記帳で使うにはもったいなかった…(笑)。ただ、この③もインストールタイプのため、おそらく複数の事業者の入力には使えないのかな…と思いますが、試していないので不明です。
無料ソフトの使いにくい部分も書いたし、3つとも自分の記帳含む個人事業主+法人の現金出納帳作成用で使っているので、取引先数など限られているから無料会計ソフトで事足りている部分もありますし、ずっと使っているうちに慣れてきたからなんとかなっている部分もありますが、
無料でここまでの機能をリリースしてくれている3社には感謝の気持ちしかないです。
特にクラウド円簿とJDLについては、電子帳簿保存法対応のためにデータの紐づけ機能も付いているし…。
クラウド円簿とフリーウェイは給与機能もあるので、従業員数少ないなら年末調整まで出来るのもすごい!
他にも無料ソフトの中には弥生会計の白色申告もあり、無料でインターネットバンキングやクレジットカードのデータを吸い上げてくれる機能もあるのですが、劇的に使いにくいです!!
なぜ弥生さんはインストール型の会計ソフトは素晴らしいのに、オンライン版は使いにくいのか…。有料版へ移行させるためか…。とりあえず、オンライン版の青色申告も1年間無料で使えるので、興味のある方は使ってみたらいいと思う。
あとは、個人事業主用ですがエクセル簿記もあります。
エクセル簿記/ExcelB – 無料・ダウンロード (softonic.jp)
Excelなので、インターネットに繋がっていない環境でも使えます。
ただ、消費税計算は出来ないので、本則課税の事業者は難しいかな。簡易課税ならギリギリ。
複合仕訳も対応していないのと、補助科目が取れないので、取引先が少ない事業者向き。
(むしろ、私くらいの売上ならExcel簿記で十分だったかも…)
もしくは、10月に開業して残り期間短いけど、65万控除取る個人事業主ならこれもありかな。
こちらもExcelでここまでレベル高い内容をリリースしてくれて感謝です(*^_^*)
自分の記帳だけなのか、取引先の記帳代行をするのか、いくらの報酬で記帳代行をするのか等にもよると思いますので、参考にしてみてください~
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