こんばんは。苫小牧市のありのみ行政書士事務所です。
久しぶりに事務所の庭を見たら、コスモスがボサボサになっていました。
電話番号は見えるようになったけど(笑)、コスモスの花言葉「秩序」はどこに行った。
いや、コスモスを横に倒して土をかけてあげるとそこからまた生えてくるらしいので、整えればいいのですが…。
実は、この看板を出して1件だけお問い合わせがあったんですよ。
「B型肝炎の給付金の申請はしてもらえますか?」
…残念!!(ギター侍)それは、行政書士が取り扱えないやつ!!(ToT)/~~~
補助金とか助成金とか給付金とか紛らわしいのよ…。
補助金や助成金、給付金は「国・地方公共団体・民間団体など」から支出されるもので、原則は返済不要です。
補助金は明確な目的のために予算が決まっているので、申請内容の審査があり、認定の受付順に予算額に達するまでなどの制限もあります。主に行政書士業務。
助成金は一定の要件も満たし申請すれば基本的に受けられ、その多くは厚生労働省が主管している雇用関係のものなので、申請は社労士業務であることがほとんど。
給付金は病気になったり被災したりした場合など、定められた状態であれば申請で受けられますが、
助成金を名乗る補助金とかもあるので、言葉の使われ方が一致していないこともまちまち(-_-メ)
B型肝炎の給付金とは、過去に行われた集団予防接種等において、注射器の使いまわしによってB型肝炎に持続感染している患者またはその遺族に支給される給付金のことです。
この給付金の支給を受けるためには、国を相手とする訴訟を行い、その中で給付金対象者にあたることを証明することが必要あるので、弁護士のみが取り扱える業務となります。
給付金を名乗るわりにハードルの高いやつ…。
調べてみたら、弁護士を使わず本人訴訟も出来ないわけではないので、厚生労働省のホームページにも手引きが載っています。
訴訟に必要な書類のうち、市区町村に依頼する住民票、戸籍謄本または除籍謄本、戸籍の附票、予防接種台帳、証明書などの取得であれば、行政書士でもお手伝いできるのかもしれませんが、
訴訟したときに、B型肝炎の給付金に加え、訴訟手当金として、
・訴訟等に係る弁護士費用(上記給付金額の4%に相当する額)
も支給されるらしいので、最初から弁護士に依頼してもいいのかもしれませんね。
B型肝炎訴訟について(救済対象の方に給付金をお支払いします) |厚生労働省 (mhlw.go.jp)
問い合わせされた方も、タダでこんなこと聞いてごめんなさいね~と言ってくれたけれど、
紛らわしい補助金や業際問題もあるので、まずは行政書士なり、何らかの士業の人に聞いてもらえると助かります。